旅のカメラ・NISHIKA　N8000 : コイワカメラの「世界の路地裏で（または女たち）」

ブログネタ：: 旅のカメラに参加中！

1990年代前半まで「ホログラム写真（正式名称はレンチキュラー写真）」を作ってくれるラボが日本国内にも多々あり、街中の大き目の写真屋さんなどでも受け付けてくれたり「ホログラム写真専用」の写るんですの様な物も売っていたのだが、「プリントせずに画面で画像を観る」デジタル世代の今は、紙焼きベースのホログラム写真などは需要が無く、話題にも上らない昨今。

今現在は世界的に見てもホログラム写真の一般向けラボはアメリカに数軒あるのみなので実用的ではなくなっている。

この「ニシカN8000」はそんなホログラム写真専用のカメラだ。

実は僕がこのカメラを購入したのははるか昔ながら、まだ一度も使用していない。

ラボがまだ日本に存在した当時に購入はしたのだが、一度シャッターを切ると上下左右にそれぞれ角度の違う画像が撮影され、その4種類の画像を一枚の写真にホログラフィック処理するとそれぞれの画像の微妙な「ズレ」が立体に見える「ホログラム写真」になるという原理。

最近はiPhoneのアプリでホログラム画像を観れるものもあるけれど、それはあくまでディスプレイ上で見るもので一枚の写真（紙焼き）として手に取ることは出来ない。

では「なぜ僕がこのカメラを使用しなかったか？」なのだが、上記のシステム上画像の処理機能が通常のカメラの4倍あるのと同じ事なのでプラスティック製のトイ・カメラのくせに「でかくて重い」のだ。

そんなでかくて重いカメラを旅どころか普段にも持ち歩きたくない。

その上24枚撮りフィルムで6枚・36枚撮りフィルムで9枚の写真しか出来ないのだ。

撮らね～よな、こんなカメラで。

と言うわけで捨てるにも捨てられないまま、未使用の状態で殿堂入り（お蔵入り）している。

今のデジタル時代にも合致せず、スキャンニングしても「何の写真やら？」って感じ。