世界中のバック・パッカーやシューストリング・トラベラーたちの間では絶大な認知度を誇る香港の安宿密集ビルである「チョンキン・マンション（重慶大厦）」。
このブログでの香港ネタのゆうに90％以上を誇る、僕にとっての「香港での庭」のような場所だ。
香港を旅したことがあるサブ・カルチャーに興味のある日本人観光客以外にも、日本で仕事をしている英連邦系国家出身者などにもその名は知られていて、六本木のインド料理屋で働くインド人やイラン人・ネパール人などと話していてチョンキン・マンションの話題で盛り上がったりもする。
そこで語られるのは「このビルの構造はどうなっているのか」だが、毎度説明してもうまく伝えられないが、こうして鳥瞰で見ると分かるかなぁ。
BY GOOGLE EARTH
文で説明すると；
正面から見ると、ひとつの立方体のビルに見えるが、3階以上は後ろに井の字のような型のビルがあり、5棟合体の構造となっている。最高階は17階。ブロックで分けられており、同一階内での横移動は基本的にできない構造である。エレベータは各棟２機併設しているものの、左右で停止階を奇数階と偶数階に振り分けているため、基本的に目的の部屋に直接たどり着くエレベータは1台しかかない。このためエレベータに乗るときは、１階において目的の部屋の棟内の目的の階に止まるものを選ぶ必要があるが、各階のエレベータ隣ホールすぐ脇には非常階段があり、上下階への階段を使った移動は横移動に比べて容易である。（Wikipediaから）
観光客でごったがえす「ネイザン・ロード（彌敦道）」から見えるのは「Aブロック」で、その背後に4本の塔型のビルが建っている、と言えば分かるだろうか。
建物の概観はわかっても、それ以上にこのビル群内部の構造は複雑で、隣りにある「重慶站(Chungking Express)」2階にある「大家楽」の入り口脇にあるドアからチョンキン・マンション3階の踊り場に出れたり、2階にはエレベーターでは行けなかったり。
内部もまるで迷路のような雰囲気だ。
それ故に治安の悪さが話題になったりもするけれど、2000年以降は警備員が24時間１階（グランド・フロアー）と3階の管理事務所（モニター監視）に常駐し、2008年末からのグランド・フロアーでの客引き（ピキ）の規制によって治安面の問題も少なくなってきている。
（とは言え、フロアー内での客引きは少なくなったが、その反動でエントランス前のネイザン・ロードでの客引きが多くなった気がするけれどね。）
1・2階のショッピング・エリアではさまざまな「パチもの」が未だ売られていたり、フロアーを散策していると不意にブランドのコピー品や麻薬の売人などが声をかけてくるのは昔と何ら変わりは無い。
まぁ、怖いもの見たさの「プチ悪の世界観」を見てみたい人にはお勧めの場所だ。
ちなみにGOOGLE EARTHで見た僕のマカオの定宿はここ。ｗ
BY GOOGLE EARTH
あしからず。
コイワカメラの「世界の路地裏で（または女たち）」
旅先で出会う変わった事物や、または女たち。 それに纏わるショート・ストーリーズ
コメント
コメント一覧 (3)
ブログ久しぶりに見させてもらいましたがやっぱり面白いですね。また寄らせてもらいます（特に「世界の安宿で」シリーズは面白いです。安宿じゃないけど、濠天酒店は何度か行きました）
重慶マンションは先日行ったら外壁改装計画が進んでるらしく、完成図を館内で見ました。昔に比べて低層階は綺麗になりましたが、あの外観のままでいてほしいですね。
案内された部屋は、独特のすえた臭いが充満していましたが、めずらしく窓がある部屋だったので、「ラッキー」と思い、ガラッと開けてみたら・・・
外の窓枠にたまったゴミ・ホコリが、どさっと部屋におちてきて、部屋の臭い以上の悪臭がもわっと中に入ってきて・・・
泣きそうになりましたｗ
チョンキンマンションは「窓なし」に限りますね！
>>1
4TRAはほぼ放置状態ですので、よろしければこちらを見に来てください。