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今年2月に滞在した雲南省西双版納モンハン（ガンランバ）のスーパーでの事。

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中国本土では「元」紙幣の他に「角」（10角＝1元）紙幣があるが、裕福な華南地方では5角紙幣は手にすることがあっても1角紙幣などはほぼ流通していないし、同じ額面で硬貨が存在するのでスーパーやコンビニのお釣りは硬貨で渡される。

それが内陸部の辺境地域となると日本では考えられないほど貧しい暮らしをしている方々が多いのに加え、市場などでは未だ「物々交換」的な経済も残存しているせいもあってか、普通に小額紙幣が流通している。


ガンランバ滞在中のまとめ買いは、街の中心部にあるスーパーですることが多く、そのたびお釣りに「1角紙幣」を渡された。

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それも全て未使用の「ピン札」。

日本の1円硬貨やアメリカの1セント硬貨などは製造するのにその額面以上の費用がかかるそうだが、中国本土ではその原材料自体が恒常的に不足していて、硬貨から紙幣に逆シフトしていると言う話を聞いたことがある。

中国も実質的に資本主義経済下でインフレも進み、以前あった「分」（10分＝1角）の単位通貨も2007年には発行中止となり、今や辺境でさえ流通していない。

そのうち「角」の単位さえなくなるほどインフレは続くだろう。


そんな中で手渡されるピン札の1角紙幣は珍しく、渡される度に財布に入れていたら使う機会を逸して帰国してしまった。

1角は日本円で1円程度なので金額としてはたいしたこと無いのだが、たいした金額で無いだけに次の旅まで大事に保管するのも癪だ。


近所の子供にでもあげようかなぁ。

サイズも100均で売ってるおもちゃの「子供銀行券」とほぼ一緒だし。ｗ



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