｢紅河｣ : コイワカメラの「世界の路地裏で（または女たち）」

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海外に行く度、普段吸っているマールボロ以外に吸った事の無い物やご当地タバコを試している。

今回マカオでは旧正月前後と言う事もあり（配りタバコ用）、かつ中国本土に赴く事もあり｢ダイアモンド・ブラック｣と言うスウィート・フレーバーなタバコを携えて過ごした。

最近は中国本土の都市部では廃れ気味にある習慣だが、持っているタバコを互いに薦め合う習慣が中国にはある。

それでも内陸部や特別な行事が有る時は、自分が吸わなくても出会った人に薦めるためだけにタバコを持ち歩く人もいる。

中国ではタバコは嗜好品であると共に、自分の懐具合を見せ付ける｢見栄｣を張るための道具でもある。

ゆえに海外タバコのようなレアなタバコや値段の高いタバコを｢見栄タバコ｣として持つ人も多い。

日本では専売制度の名残なのかほとんどのタバコが一箱￥300前後であるのに大して、中国では一箱RMB100～200（日本円で￥1200～￥2500）なんてべらぼうな値段のタバコも街中の普通の煙草屋で売っている。

まぁそんな高価なタバコを市井の人民が日々買える筈も無く、買っても一年に一度か二度の｢大事な行事｣のある時だけだろうけれど。

そんな人民達が普段吸っているタバコのピンはRMB3（日本円で￥35くらい）からある。

中国でも沿岸部の大都市ではマールボロなどはどこでも売っているけれど、それが内陸部の辺境となると輸入タバコなど大きなスーパーマーケットでも売られていない。

雲南省に滞在中に吸っていたのは｢紅河｣と言う地タバコで、値段はRMB6（日本円で￥70くらい）で、中国タバコによくある｢イガイガ感｣が無く、今まで吸った中国タバコの中では一番美味かった。