マカオの場末な場所の安宿ながら、10〜20人程の小姐達が絶えず「営業」している定宿のロビーは、彼女達が放出する「バチバチッ」と音がするかのようなエネルギーと共に、彼女達が身にまとう極彩色の衣装がそれに色を添えている。日本なら「白・黒・グレー」が待ち行く人々の「服色3原色」かの様だが、事マカオの定宿に限っては「黄色・赤・紫」が人気の3色だ。
時には「ターコイズ・ブルー」が流行っていたりして、あまりにも日本との色彩感覚が違うので、その華やかさに目の前が「キラキラ」してしまう。
原色の衣装を身にまとうのは、仕事柄しょうがないが、そんな子達が、狭い賓館のロビーに20人もいると「色の氾濫」さながらである。
パーティー・ドレスを身にまとったかの様な子もいれば、コンビニに買い物に行くかの様な服装の子もいて、深夜も早朝に近くなる頃にはパジャマでロビーをうろうろする小姐もいる。
その服装のベクトルもそれぞれ「十人十色」で、その色彩は色々な色ながら、ほぼ皆原色の物を身にまとっている。
四六時中そんな状態なので、定宿のロビーはいつも「お祭り」か何かの様相だ。
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