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74ae3101.jpgあまり知られていないが、アメリカの「硬貨」には普通に流通している物として「$1コイン」が存在する。

元々は「銀貨」だったのだが、時代の流れと共に銀の含有量が減り、今現在はニッケルがそのほとんどを占める「銀色」と言うだけの名残しかないが、アメリカ国内ではこの「$1コイン」を未だ「シルバー・ダラー」と呼んでいる。


学生当時、留学先の「フィラデルフィア」には造幣局があったためなのか、通常デフォルトではアメリカ国内で目にしない「$1コイン」が結構な割合で流通していた。

フィラデルフィアでは、普通に街中で使用できたが、今思い出すと、「お釣り」として手渡しでもらう事は無かった。

しかしながら他の街では、皆知識としてその存在を知ってはいるものの、実際に手にする機会は少なく、実物を見ることは稀であるのが現状だった。(今もそれは変わらないようだが。)



フィラデルフィアからニュー・ヨークは電車を乗り継いで2時間ほどで行けるとあって、フィラデルフィア在住時は、暇を見つけては「ニュー・ヨーク通い」をしていた。

近所の「マーケット・ストリート・イースト」駅からSEPTA線で「トレントン」駅まで赴き、この駅で「ニュージャージー・トランジット」線に乗り換え、ニュー・ヨークの「ペン・ステーション」駅までの全2時間ほどの行程だ。


この行程の最初の駅である「マーケット・ストリート・イースト」の切符の自販機に、何の気なしに$20紙幣を挿入し、トレントン駅までの$7の切符を購入すると、お釣りが総て「シルバー・ダラー」で返ってくる優れものの自販機だった。

僕らにしても、十数個もの「シルバー・ダラー」を持ち歩いているのも奇異に感じられたが、実際にニュー・ヨークに着いて「ペン・ステーション」内にある韓国人経営の「駅前寿司」と言う回転寿司屋でたらふく食べて、会計をSEPTAのお釣りの「シルバー・ダラー」で払おうとすると、一拍置いて「これは何だ?」と言う質問。

またニュー・ヨークの街中で雑誌を買って、支払いに「シルバー・ダラー」を渡すと、「紙幣は無いのか?」と言うリクエスト。


いくらアメリカが「ホーム・タウン主義」にしても、電車で僅か2時間ほどしか離れていないフィラとニュー・ヨークで、貨幣の知識の認識があまりにも違う事に愕然とする出来事だった。

そんな事があって以来、フィラのSEPTAで手にした「シルバー・ダラー」は乗り換え駅の「トレントン」で出来るだけ使うようにしたものだった。


(ちなみにアメリカ国内は、西海岸・東海岸・山岳部・中央部とくまなく訪れているが、この「シルバー・ダラー」はフィラデルフィア以外ではお目にかかったことが無い。)





シルバー・ダラーシルバーダラー