ここ最近は、先進国の女の子の普段着と何ら変わりない「ファッション」に身を包む事が多い賓館小姐だが、たまにほぼ全員が、いかにもな「娼婦スタイル」に身を包み、仕事に対処する「カルテル」の様なものが存在する。昨日は全員がジーンズ・スタイルだったのが、今日は全員がドレス・スタイルなんて日もある。
別に土曜日だからと言うわけでもなく、特別な日だからと言うわけでもない。
これは、僕のマカオでの定宿だけに見られる傾向で、他の賓館では眼にしない傾向だ。
逆に勘ぐれば、小姐のストックが最大と言われる僕の定宿の小姐達は、新旧やら、出身地やら、何だかんだの「派閥」があるにもかかわらず、何の気なしの「チーム・ワーク」の様なものが機能していると勘ぐられる。
本来は排他的な、場末の、ドン詰まりの場所ながら、ある程度の規律で「無法者」の、「大陸出身」の、世間知らずの女の子達を統制する雰囲気の存在こそが、僕がこの宿を定宿にしている一番の原因なのかと思うのだ。
「カルテル」も時には良い雰囲気を醸し出す。
その雰囲気こそが、この宿をマカオ一の人気賓館たらしめる所以なのだろうが。
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