16221bca.jpgマカオで「酒店」のネーミングで旅行社から予約が入れられないのは、唯一このホテルだけだろう。

ひと頃は、カジノ併設のマカオを代表するホテルのひとつだったのだろうが、21世紀の今、マカオの売春宿以下の施設を、売春宿以下の値段で供給する唯一の「酒店(星付きホテル)」として営業している。

「酒店」と名乗っていながら、他の内港エリアの賓館(売春宿)と何ら変わりないシステムを長年供給しているのは、「さすがマカオの老舗酒店」と言わずにはいられない。


それ自体が世界遺産であり、また多くの世界遺産建築物に囲まれた「セナド広場」の傍らにありながら、何も知らない世界中の観光客に「格安な」宿泊を提供しながら、影でひっそりと売春宿まがいのサービスも行なっている様は、この宿を責めるべきではなく、マカオの「措かれた状況」を理解する事にある。


マカオの宿付きの売春婦は、宿の「お抱え」ではなく、宿泊客が勝手にロビーなどで営業している「フリーランサー」である。

第三者的に見ると「自由恋愛」の延長であり、そこに宿泊しているホテルは介在していない。

言わば「援助交際」のようなシステムで、それをホテル側が黙認している形だ。

多くのマカオの安宿は、部屋の「稼働率」自体を考えると小姐に依存する傾向があり、とあるマカオの内港エリアの安宿などは、小姐達の宿泊のみで常時100%以上をキープしている。(シェアリングによって。)

もし彼女たちを排除しようものなら、代わりの「ツアー客など」を絶えず「営業」や、旅行社からの予約に頼ることになり、必然的に仕事が増えることになる。

そこが「観光ホテル」になるか、「売春宿」になるかの境目なのだ。




「新中央」は迷っている。

今も、昔も。