b006e4a8.jpg韓国、ソウルへは今まで100回前後訪れているが、一人旅ならこの宿、連れ旅ならここ以外を貫いてきた。

2000年ごろにこの宿は無くなり(多分、宿のオーナー夫婦であるおじさんかおばさんのどちらかが他界したためとの噂)、一番最近にこの場所を訪れたときには何の特色も無い「サムゲタン屋」になっていて、現存する大祐旅館と並び「世界の歩き方」や「LONELY PLANET」に紹介されたひと頃の跡形も伺えない。


この宿ではバックパッカーのみならず、黒川記章事務所のインド人若手や今の僕と同じような方向性の定まらないフォトグラファー、NECのスイス人トレイニー、アメリカ人の「壁チョロ」など、いろんな人種やいろんな職種の人たちと一期一会を続けてきた。

コートヤードを中心に部屋が周りを囲む形の、韓国固有の伝統的な造りの古宿だったが、宿のオーナーのおじさんとおばさんのホンワカした雰囲気がそのまま宿自体の雰囲気になり、ロッテ・デパートの向かい側というソウルの一等地にありながら「レイド・バック」した気取らない宿だった。


回顧主義者ではないので、それがどうしたと言う昔話でしかないのだが、「OLDIES’ BUT GOODIES'」を地で行く良き思い出なので、こればかりはしょうがない。


今は無きこの宿、紆余曲折を経て今現在のソウルでの定宿はミョンドンの鶏林荘旅館になっている。(ここも安宿。)