b8db92f4.jpgよくヨーロッパ人の食事の最低限度を喩えるフリで「パンとワインさえあればいい」と言われる。

500年近くポルトガルの影響下にあったマカオでもその考えは顕著だが、マカオ人の食事を喩える例で「パンとワインさえあればいい。ついでに炒飯があればもっといい。」と言われる。

それがマカオでの最低限度の食事だとすると、普段の食事の何と選択肢の豊富な事か!

日本のみならず、世界的に中華料理のメッカは香港のように語られるが、香港にある中華料理は「広東料理」のみでそれ以外のバリエーションは存在しない。(ヌーベル・シノワは置いといて。)

方や珠江の逆側であるマカオには広東料理はもちろんマカオ料理と言う分野が確立していて、今現在の香港ではそのマカオ料理がふつふつとブームになっているほどだ。

また宗主国であるポルトガルの料理も普通にマカオの料理屋でも供され、いわしのグリルや牡蠣フリッター、蛸のリゾットなど日本人好みの料理が中華風のアレンジで格安で楽しむ事ができるもマカオの食文化の一部だ。

ガイド・ブックに紹介されるマカオ料理といえば「カーリー・ハイ」やら「アフリカン・チキン」やら「鳩のロースト」など「時価」で供される物が多いが、マカオの地元民が普段食べている物の中にこそ、本来のマカオ料理の粋があるのだ。

そう考えると、エッグ・タルトを世界的な流行にした「ベーカリー」の文化や、ポルトガル・ワインが一番安い物でフル・ボトル一本MOP18(日本円で¥200くらい)で買えるマカオでは、その選択肢の多さを加味すると「パンとワインだけでも楽しめる」場所と言えるのだろうか。