3925457a.jpgいい加減13年間もの間、年間4〜5回もマカオに足しげく通っていると、被写体としての風景もそう変わるものでは無いし、毎回何ら変わり無い風景を撮るのにも努力が必要になってくる。

その点、建物のリノベーションや土地開発が絶えず行われているマカオの市街地は、日々変化する被写体としては格好の場所だ。

普通の一見限りの観光客にとって、観光名所が工事中なのは残念な事だろうが、足しげく通う身となると、普段と違う「工事中」や「改装中」の観光名所の方がエポック・メーキングな「喜ぶべき、稀な風景」になる。


路地裏を定点観察する所以も、理路整然と整備されたメイン・ストリートより、日々何が起こるか分らない路地裏の風景の方が「ネタ」として事欠かないのだ。


ローカルの思いもそうであろうし、ほとんどローカルと化した僕にとってもその思いは同じだ。


僕自身は「記号論」信者だ。

写真や動画の映像も、一種記号の様な物だと思っている。


今現在、マカオを象徴する「記号」はセナド広場の映像(画像)だったり、セント・ポール寺院跡のファザードだったりするのだが、そのステレオタイプを違う方向性で変えたいと思っている。

今までとは違う「記号」を作りたいと思っているのだ。

それはロバート・キャパや、ブルース・ウェバー、アントワン・ダガタなどがなしえてきた制作物の成れの果てだし、一朝一夕で成し得る物ではない。

そんな思いと共に、日々是創作活動に励むのだ。