9b90969e.JPGマカオの中心部の目抜き通り沿いの建物は、そのほとんどが「ショップ・ハウス」の造りになっていて、中国語では騎廊(ケイラウ)と言う、通り沿いの2階部分がひさしの様に通り側に迫り出した「半アーケード」の様な特殊な造りだ。

この造りは台湾の大都市や、福建省の大都市などに多くあり、中華圏外ではマレーシアの中国人密集地や、インドネシアの随所にあり、「南洋中華」特有の町並みとして紹介される事が多い。

騎廊内には雨でも濡れない事もあって、キオスク化した新聞屋台(許可制で合法)や、揚げ物屋台(非合法)や、夜中のみ営業する麺粥屋(司警官も利用するので、暗黙の了解)など様々な商売も行われている。


僕のマカオでの定宿から溜まり場まで、徒歩で15分ほど(約2km)あるのだが、この特殊な町並みのおかげでスコールの中でもほとんど濡れずにたどり着く事ができる。

唯一濡れる場所は、在マカオ・ポルトガル領事館の前だけだろう。

騎廊が南洋の中国人が作り出した独特の建築様式であるのは、狭いエリアで商売をする上でスコールやシャワーなどの突発的な気象の変化にも対応できる、西洋のアーケード街とも一線を隔した独自の考えに元ずく物なのだろう。

このブログの常連さんや、マカオ・マニアな人たちには手に取るように分るだろうが、雨の日の僕が定宿を出て、新馬路をセナド広場へ向かい、観光局を横切ってスタバの前を通り過ぎ、サント・ドミンゴ教会前を足早に横切り、「ボディー・ショップ」や「ハーゲンダッツ」の軒先をくぐり、伯多禄局長街を水抗尾街へ向かう町並みを。

それこそが僕のマカオでの日常なのだ。