一時期、マカオでの宿泊はギア灯台近くのロイヤル・ホテルやギア・ホテルだった時期がある。それ故に、食事の多くを雀仔園街市近くで済ます事も多く、そのときに出会った人たちとの関係が今も続き、「飲み」に関しては未だにこのエリアから離れられない要素に成っている。
カジノ・エリアから程よく離れたこのエリアは、マカオの普通の人たちの暮らしが垣間見れる「ローカル色」の色濃いエリアで、飾らないマカオの人達に埋もれて、しっとりと身を浸す事のできるエリアだ。
時間があればギア灯台に登り、ゆっくりとカフェでお茶したり、マカオの「ガテン」な人々に混ざり町の小さな飯屋でチヤホヤされながら飲茶したり、個人経営の小さな「超級市場（スーパー・マーケット）」でスナック菓子を吟味したり、また、近くにタイ人街があるのも魅力だ。
ギア灯台のある松山から眺めるマカオ市内の景観はすばらしく、鮮やかな夕焼けに出会ったりすると、その夜いい出会いがありそうな気がしてくる事この上ない。
マカオ一番の高台であるこの場所に出向くには、長い上り坂や階段を登らなくてはならず、徒歩では大変だが、市バス（トランス・マック）の28Cに乗れば簡単にたどり着く事ができる。
でも、できれば徒歩で火薬局斜巷や東望洋斜巷から、マカオの丘を感じながら登って行って欲しいところだ。
その苦労の後に眼にする高台からのマカオの眺めは、故も言われず格別だからだ。
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