43463a7c.jpgマカオでの朝飯は、十中八九お粥だ。

日本や台湾のお粥は、擬音表現で言うと「ドロドロ」だが、中国本土のお粥は「トロトロ」であることが多い。

要は日本や台湾の物に比べて、大陸系は水分が多いのだ。

味も微妙に違い、日本や台湾のものは後から自分流に味付けできるように「無味」が多いのに対して、大陸系はうっすらと出汁が効いている。

僕自身のマカオ創世記の頃はその「はんなり」した味付けに満足できず、お粥をオーダーするたびに「塩もくれ!」と言っては味を濃くしていたのだが、シュウマイや油条をサイド・オーダーするようになり、それを薬味のように粥の椀にぶち込むことによって得られる出汁の味を覚え、ここ最近は「粥+α」のオーダーで、塩を加えることは無い。

食の宝庫マカオにあって、粥以外の選択肢も多々あるが、麺は前日深夜に「飲み」の仕上げで食していること多く、それ以外にもマックやサンドウィッチ、エッグ・タルトにカフェ・オレ、とか色々あるけれど、呑み助にとって朝から「バフバフ」系は受け付けないのだ。

そうなると選択肢は粥になってしまうのだ。

粥のトッピングもたくさんの種類があるが、僕は「魚片粥」しかオーダーしない。

それに加えて、サイド・オーダーのシュウマイから出る豚油感や、油条から出る油塩感の在る出汁。

そんな粥の小どんぶりを平らげ、帰りがけにアイス・コーヒーをテイク・アウトして定宿の賓館へ帰ると、「過夜あぶれ」の小姐達が寝床を得ようと待ち構えているのに出くわす。

そんな小姐達を自分の部屋に招きいれ、兄貴気分で寝床を与え、その寝顔を見ながらタバコを燻らす。

そんな朝の、のんびりした時間がとてつもなく贅沢に思えるのであった。