香港にはマカオへの行き帰りに必ず通らなければならないため、必然的に滞在を余儀なくされる。目の前に桃源郷のようなマカオや格安の中国大陸をひかえて、何をするにも物価が高く、ビジネス・ライクな香港で、あえてする事も見る物も無いのだが、英連邦の影響下にあった香港では世界中の高レベルのグルメが堪能できる。
その中でもインド料理はそのレベルの高さに、脱帽せざるを得ない程だ。
僕は学生の頃インド料理屋でバイトしていた事があり、賄いでほとんど毎日インド料理を食べていた日々がある。（カレーね。）
ロングでバイトに入った日には、３食インド料理と言う日もあったほどだ。（カレーばっかり。）
必然、インド料理には詳しいし、味にもチトうるさい。（カレーだけどね。）
インドと一口に言っても、本場インドは１２億近い人口を有し国土も日本の約９倍。
いつでも暑いようなイメージだが、北部インドに至っては冬場は日本の冬より寒い。
民族や宗教、地域の格差は歴然で、公用語は優に３０言語近くある。
なので、インド料理と一口で言っても様々で、バラエティーは数限りない。（でもカレー。）
インド料理に使われるスパイスは、中国では言わば漢方薬と同じ物が多く、毎食食べていると体調が良くなっていく「薬膳」と同じ効用がある。
そんな体に良く味も日本人好みのインド料理を、日本で食べる値段の３分の１から半額程で、バリエーションの選択肢も多く堪能できるのが、最近の香港での唯一の楽しみになっている。（でもカレー。）
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