日本から直接バタムに乗り込むと、「ここは無法地帯か！？」と思えるほど、日本との治安の違いに愕然とするだろう。それでも２００万人以上のインドネシア人が暮らしているのは事実だし、こんな土地でも、まっとうに暮らしていれば殺される可能性は高くはない。
要は、夜の世界とか、裏の世界とかに首を突っ込まなければいいのだ。
しかし人と言うものは、存在悪に対しての抵抗が低いせいか、はたまた欲求に対して純真なのか、得てしてそんな世界に首を突っ込みたくなるのだ。
そんな、殺されたくないけど、裏の世界も見てみたい人たちのために、リスキーながら欲求を満たしてくれるガイドとなるべき連中を仲介したい。
バタムは未だに島内の広域連絡に無線を使っている。
プリミティブなようだが、不特定多数の人への伝達経路としてはこれほど便利な物は無いわけで、その無線のナゴヤ地区でのベースになるのが「ＷＩＳＭＡ ＧＡＭＡ」と言う安宿だ。
ここは昔ながら島内のタクシー運転手のたまり場になっている場所で、運ちゃんのみならず、島内の「パダン・ギャング」なら誰でも知っている。
「夜遊びをしたいならＷＩＳＭＡ ＧＡＭＡに行け。」と囁かれるほど、訳知りの連中がくだを巻いている。
最近はパダン・ギャングもカリマンタン・ギャングに押され、勢いは下げ気味だがバタの連中と交渉できるのは彼らしかいない。
なぜならバタムの人口のほとんどが、スマトラ北方出身者だからだ。
その中でも、徒党を組めないアチェ出身者に比べ、キリスト教徒だろうがイスラム教徒だろうが、同等に渡り歩けるのはパダンの連中しかいない。
彼らを味方につければ、バタムの裏も安泰なのだ。
サミョンばかりが大いに語られるバタムだが、ナゴヤも遊び場には事欠かないし、他にもセイ・ジョドー、タンジュン・ラウト、タンジュン・ウンチャンなど語られない遊び場も多い。
パダン・ギャングが締めるそれらのエリアには、彼らなくしては安泰は無いのだから。
（ちなみに交渉は、日本語はもちろん通じないので、インドネシア・マレー語か、ネイティブ並みの英語が必要です。）
コメント
コメント一覧 (10)
チョイス（爆）で思い出しましたが、「オッパー」って言うのもありますね。
ちなみに「チョイス」ではなく、「チョイス〜」ですよね。
バタムには数年前に何回か行ったことがあります。と言っても毎回決まって数時間だけの滞在で、港ととある娯楽場の往復だけだったのですが。夜シンガポールからフェリーで到着すると、関係者がイミグレを越えてフェリーの降り口まで迎えに来てくれたのにびっくらこきました。しかも彼の顔パスで入国スタンプも押さずにイミグレ、フリーパス。ああ、こりゃあなんでもありの島なんだなと衝撃が走りました。街を歩くことはできなかったのですが、恐ろしくディープな島の空気は車の中からだけでも感じられ、ただただびびりまくった記憶があります。ちなみに娯楽場はシンガポールからの客でにぎわってましたね。
＞＞３
マカボンさんも、バタム経験者でしたか。
僕ははまりにはまり、オキニに会いに一泊２日の強行軍で乗り込んだこともありました。
その後、マカオにはまる事になるのですが。
だとしたら、すごすぎますね！
私はいつもシンガポール宿泊で数時間のみバタムというパターンでしたが、フェリーで45分しかかからないのに、時差があるのが、不思議な感じでしたねえ。
＞＞５
実際には一泊三日です。
帰りはシンガを23時頃に飛び立ち、成田着が翌朝7時くらい。
そのまま仕事場へ直行、と言うしだいです。
若気の至りですね。
それほどの難行を可能にさせるほどの魔力に満ちた小姐に出会ったみたいものです。
私の場合、大抵は言語が通じないので、滞在期間中は通いつめて仲良くなっても、あとが続かないんですよね。
＞＞３
＞港ととある娯楽場の往復だけだったのですが。
それって、スクパン港近くのカラオケ屋が何軒かあるミニ・モールみたいな所ですかねぇ。
だとしたら、僕も経験ありです。
すみません、いつも車で送ってもらってたんでくわしい位置関係はわからないんですが（ドライバーとは言葉通じず）、フェリーから車で15~20分くらいのホリデイっていうホテルでした。入口に重装備の警備員が何人もいまして、はじめて行ったときはおいおい大丈夫かよってかなりびびりました。軍関係や政府関係に金を払ってるとはいえ、いつ取り締まられるかわからないってことで、厳重な警備だったんでしょうね。実際、その後問題があってクローズしたと聞きました。
>>9
>フェリーから車で15~20分くらいのホリデイっていうホテルでした。
と言う事は、ナゴヤの街中ですね。
僕がバタムに入り浸っていたのは、１９９７〜１９９９頃で、多分行った事があるはずです。
当時、中級以上のホテルには、必ずカラオケ屋があってショートもブッキングもO.K.でした。
それ以上にバタム島全体が、旦那用の島なので何処にでも、と言う感じでしたね。